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自然の温もりにあふれた「つる細工」
山仕事や農作業に欠かせない「つる細工」は、雪深いこの地方の冬仕事として、昔から人々の親しまれています。自然の素材を活かしながら丁寧に編み込まれたつる細工は、使えば使うほどに味わいが出てきます。
TURU ZAIKU
工房紹介
- 只見町役場産業振興課
TEL 0241-82-5240
〒968-0421
南会津郡只見町大字只見字雨堤1039
- 明和民芸品保存会(明和地区センター)
TEL 0241-86-2111
〒968-0601
南会津郡只見町大字小林字上照岡1300
つる細工の歴史
常に人々の生活に密着してきたつる細工。その成り立ちは明らかになっていません。明和民芸品保存会の年長者で、95歳になる梁取源左衛門さんは「自分が物心ついた時にはすでに、祖父がいろりの前で編んでいた記憶があります。常に生活の中につる細工が存在していたからね。祖父も自分の親から編み方を覚えたのだと思いますよ」と話すように、少なくとも江戸時代後期にはつる細工は、生活用品として使われていたことがうかがえます。
職人の技を知る
いまに残るつる細工作りを伝える、明和民芸品保存会会長の梁取住栄さんは、「つる細工の材料は、アケビやマタタビ、山ぶどうのつる、竹皮。秋から初冬にかけて山で採取します。採って来た材料は根(ひげ根)など余分な部分を丁寧に切り取り乾燥させて保存します。そして編む時には、直前に水に浸して柔らかくしながら編んでいきます。けっこう手間ひまがかかるりますが、一目一目心を込めて編んでいけば、丈夫で長く使えるつる細工ができあがります。形や編み方の基本をしっかりとマスターすれば、自分のイメージ通り、どんなものでも作れるようになります」教えてくれます。
明和民芸品保存会の年長者である梁取源左衛門さんは、「冬は雪深いこの地方の内職仕事でね。私の祖父や父が作っていたのを見ていました。だからこのつる細工作りは、当たり前のことだったんだけどね」と話します。
毎年、公民館の主催でつる細工作りの講座が開かれています。梁取さんは「私たちはこの地方に受け継がれてきたつる細工を将来に残していきたいと思っています」と、つる細工を編み続けます。
