福島第1原発事故後の風評で昨年、大量の廃棄処分に泣いた福島県新地町のリンゴ農家が、来訪客も相次ぐ収穫の季節を迎えました。春先の徹底した除染作業が功を奏し、リンゴの放射性物質は「不検出」の結果を得ました。1年前は「全く反応なしだった」という首都圏からの注文も届いているということです。
この農家は、同町谷地小屋で3.5ヘクタールのリンゴ畑を営む畠米七さん。昨年、土壌改良材などで放射能対策をしましたが、注文が途絶えて500万円近い損失となり、20トン以上を廃棄し、先行きに悩みながらも再起しました。
除染は3月、10アール当たり30~40本の木を全部、高圧洗浄し、セシウムが付きやすい古い樹皮を除去して、根からの吸収を抑えるカリウムも施しました。その結果、9月に福島市の「市民放射能測定所」での測定で「不検出」となったということです。
収穫、販売は10月5日から始め、畑に隣接した店には相伝ふじ、シナノスイートなど鮮やかな赤いリンゴが並びます。大半は地元のお客さんですが、南相馬市の人も目立つということです。
昨年からブログやツイッターで情報を伝えており、応援の注文をくれた東京や大阪の客からは今年も注文が届いています。
主力のふじの注文がピークとなる今月下旬からが本番を迎えます。
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除染徹底 福島県新地町の農家リンゴ注文・客足上々
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