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がんばる福島 ~祭りやイベントで、地域の復興を盛り上げる~

相馬野馬追(相馬市、南相馬市)

形を変えてでも、伝統の祭りを次世代に伝えるのが私たちの役目

今回は相馬市の宇多郷と南相馬市鹿島区の北郷のみが参加予定

今回は相馬市の宇多郷と南相馬市鹿島区の北郷のみが参加予定

伝統を絶やす訳にはいかない

  一千年以上の歴史を誇り、国の重要無形民俗文化財に指定されている「相馬野馬追」。毎年7月下旬に相馬市、南相馬市で開催され、浜通りの夏を代表する祭りとして、多くの観光客が訪れていました。しかし、震災の影響で避難を余儀なくされた参加者も多く、今年は中止も検討されていましたが、執行委員会は 「 伝統を継承することが大事 」 との意見で一致し、震災で亡くなった人の慰霊と、藩内の安寧を祈願する意味で、出来る範囲で開催するということに決まりました。
 「 今年から開催日程が変わる予定でしたので、震災当日は県外でプロモーションを行っていました 」 と南相馬市観光交流課の但野さんと坂下さん。参加者の中でも祭りの開催や方向性について温度差があったけれど、一千年の間形を変えながらも受け継がれてきた伝統を、ここで止めてしまうわけにはいかないとだれもが思っていたーーと言います。

 

祭りを開催することが伝統の基礎に

今回は、祭りのシンボルである甲冑競馬や神旗争奪戦は行われません。また、野馬懸の行われてきた小高神社が避難区域に含まれているため、同じ南相馬市原町区の多珂 ( たか ) 神社に変更し、儀式のみを執り行うことになりました。 「 来年はどの様な形で開催できるか、現時点では分かりません。でもこんな状況でも祭りを開催することが今後の伝統の基礎になるし、なにより地元の人がやる気になっているのがうれしい 」 と笑顔を見せました。

 

開催スケジュール
7月23日(土)  8:30 ● 出陣式 ( 相馬市:中村神社 )
 9:30 ● 御発輿・お行列開始 ( 相馬市内 )
11:00 ● 副大臣出陣式 ( 南相馬市鹿島区 )
12:00 ● 総大将御迎 ( 南相馬市鹿島区:JA前広場 )
13:00 ● 御行列開始 ( 南相馬市鹿島区内 )
16:00 ● お上がり ( 相馬市 )
17:00 ● お上がりの式 ( 相馬市:中村神社 )
7月24日(日) 11:00 ●例大祭斎行 ( 南相馬市原町区:太田神社 )
12:00 ●直会 ( 南相馬市原町区:太田神社 )
7月25日(月) 10:00 ●神事 ( 南相馬市原町区:多珂神社 )、出陣式、上げ野馬神事、直会

 

なみえ焼きそば(浪江町)

メンバーの思いは一つ

50年以上も昔から地元の人々に愛されて来た焼そばを町おこしに活用しようと、浪江町商工会青年部が平成20年に建国した 『 浪江焼麺太国 』。B-1グランプリを初めとする様々なイベントに参加し、徐々に知名度も上がっていました。そんな時に起こった大震災。八島さんは状況も分からないまま避難所へ行き、翌日には知人のいる塙町に向かいました。 「 そこで塙町商工会青年部の方々から、浪江のように町おこしを頑張りたいという声を聞き、自分たちの思いが伝わっているんだとうれしかった 」 と話します。
 その後町役場から声が掛かり、4月中旬に 「 道の駅ふくしま東和 」 でなみえ焼そばを提供することに。震災後メンバーが集まったのはこの時が初めて。 「 全員が、いつもイベントの時に着ていたつなぎを持ち出していたんです。また一緒に活動したいと思っていたんですね 」 と胸が熱くなったと話します。

 

焼きそばが心の支えに

当日は1時間以上前から並んでくれた人、遠くから足を運んでくれた人、手伝いに来てくれたB-1グランプリの仲間など、全国に応援してくれる人がいることを知り、避難生活が続き折れそうだった気持ちが支えられたと教えてくれました。5月下旬には 「 近畿・中国・四国 B-1グランプリin姫路 」 に特別参加。現在は11月の本選出場が目標で、今年こそは入賞して浪江町を全国にPRしたいと意気込みを語ります。
 以前の様に集まることができなくなり、みんなで考え協力すべきことを、一部だけで続けてよいのか悩んだと八島さん。 「 でも、時には家族や仕事を犠牲にして続けてきた活動が、私たちの日常だった。それを取り戻したいと思うことが心の支えになっています 」 と、なみえ焼そばの存在意義を話してくれました。

焼そばを通して、町民の 気持ちを支える"心の復興"を

浪江焼麺太国・太王 八島貞之さん (浪江町商工会青年部元部長)

極太麺にこってりソース、 具はもやしと豚肉のみ

極太麺にこってりソース、 具はもやしと豚肉のみ

 

がんばる福島 ~未来への第一歩 笑顔あふれるいわきへ ~

アクアマリンふくしま ( いわき市 )

いわき復興のシンボルとして再開を目指し、全力を注ぐ

  突然の激震が起こった時、館内には150人ほどの観覧客がいた。水槽の中では魚たちが暴れ、水が大きく揺れた。「津波が来るぞ、客を逃がせー」。最後の一人を見送り海に目をやると、沖防波堤を乗り越えて迫る津波の姿があった。「もう外へは逃げられない。館内に避難しよう」。80名のスタッフは、3階へ駆け上がった。津波で地下にある機器類は浸水し、電気系統は壊滅状態に。携帯電話はつながらず、絶えない余震と津波の不安を抱えながら一晩、互いに励まし合って過ごした。
  翌朝、水槽内の様子を見て愕然とした。「少しずつ死んでいく生き物たちを助けることができなかった。その悔しさは一生忘れられない」と飼育管理課長の津崎順さん。約9割の飼育生物を失ったが、海獣類、鳥類、ハチュウ類など39種の生き物は8カ所の施設に受け入れてもらえた。その一つ、鴨川シーワールドへ避難したアザラシのくららは、4月17日に無事出産。親子揃って戻れる日を待っている。7月15日の開館記念日の一部再オープンを目標に、「生き物たちの死を無駄にしない」と全力を注ぐスタッフたちの様子は、ブログに更新されている。

お魚のお世話をするスタッフ

問 / アクアマリンふくしま
TEL 0246-73-2525
http://www.marine.fks.ed.jp/

 

スパリゾートハワイアンズ ( いわき市 )

震災を乗り越えたフラガールの笑顔で日本を元気づける

フラダンスの練習風景

問 / スパリゾートハワイアンズ
TEL 0246-43-3191
http://www.hawaiians.co.jp/

  その日、いつものようにハワイアンズ前には、午後3時発の東京行きの送迎バスが停車していた。そこを襲った突然の大震災。足止めされてしまった約850人のお客様のため、スタッフはホテルのロビーや通路、宴会場などへ誘導。布団や毛布を運び出し温かい食事を用意した。翌日にはスタッフが二手に分かれ、東京までテスト走行した。翌13日に「皆さんを東京までお送りすることができます」と告げると、一斉に拍手と安堵の声がわき起こった。「本当にありがとう」「再開したら必ず泊まりにくるから」。人々の口からは感謝の言葉しかなかった。その後施設は休業を余儀なくされているが、5月下旬からは広野町住民の二次避難場所となり、10月中旬の営業再開を目指し、現在も復旧が進められている。
  4月22日にはフラガールが練習を再開。自宅が津波被害を受けたメンバーもいたが、29人全員が集まり再開を喜び合った。「地震で大変な目に遭った方々がいる中で、生きていることに感謝し、一人でも多くの人に笑顔と勇気を伝えたい」とカレイナニ早川最高顧問。すでに全国を巡るキャラバンもスタート。震災で暗く沈んだ日本を元気づける「復興のシンボル」として、各地で笑顔を送り続けている。

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