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2015.12.22(火) 19:55 取材記事(教育旅行)熊本県立宇土(うと)高校の皆さんが修学旅行で福島県を訪問!

同センター職員の方からの説明を真剣に聞く生徒たち

タブレット端末で情報を調べる生徒たち

福島県観光物産交流協会からの温かい歓迎

実寸大の風車の羽のラインの中での集合写真

 平成27年12月2日から3日の2日間、熊本県立宇土高校2年生の生徒232名が修学旅行で、初めて福島県に来県しました。初日、生徒たちは班別に5コースに分かれ「福島再生可能エネルギー研究所」や「鶴ヶ城」、「野口英世記念館」、「福島県ハイテクプラザ」、「日新館」を訪れました。
 郡山市にある「福島再生可能エネルギー研究所」の訪問では※水素キャリア、風力エネルギー、太陽光など最新の研究や将来の可能性について学びました。多くの企業と連携した研究に、生徒たちは感心した驚きの眼差しで、専門職員の説明を熱心にメモに書き留めていました。また、タブレット端末を利用できる展示ホール「FREA発見ゾーン」では、1人ずつに配られたタブレットを壁にかざし、再生可能エネルギーに関する情報を読みとったり、実際の太陽光パネルを手にとるなど、最先端の技術を間近に感じていました。
 2学年担任の早野仁朗先生は「正しい判断力や考え方を形成していく上で必要なことを、福島県で学べると思った。現代は、様々な情報が飛び交っているが、生徒たちには何が正しいのかを自分で判断し、考える力を養ってほしい」と話していました。生徒の田代泰斗さんは「福島再生可能エネルギー研究所は震災後に設立されたが、福島県の支援だけでなく、日本や世界をより良くするための研究に励んでいることが素晴らしいと思った。福島県の方から聞いたこと、見たこと、学んだことを、皆に語っていくことが今後の自分たちの役目だ」と力強く話してくれました。同じく、生徒の林田葵さんは「エネルギーが無駄なく循環されていくことを知り素晴らしいと思った。福島の復興について、長期間、継続的に取り組んでいく姿を知ることができた。明日の福島大学の学生との交流では、震災時の医療の支援について話を聞きたい」と語ってくれました。
 班別研修の後、生徒たちは二本松市岳温泉の宿泊施設で、福島県観光物産交流協会の職員や旅館スタッフの温かなサプライズ歓迎に生徒たちは笑顔で応えていました。
 同校は翌日相馬市で、語り部学習、放射線管理の米の全量全袋検査場の視察、新聞社や県内の大学生との交流などをし、次の目的地の東京へ向かいました。

※水素キャリア…水素がたくさん詰め込まれている物質。水素キャリアの大きさは水素に比べて500分の1から1500分の1で、水素より軽く、貯めやすく、運びやすいという利点がある。
○福島再生可能エネルギー研究所
 http://www.aist.go.jp/
○野口英世記念館
 http://www.noguchihideyo.or.jp/
○二本松岳温泉観光協会
 http://www.dakeonsen.or.jp/

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