日本酒について

日本人にとって日本酒とは単なる飲み物ではなく、日本の文化であり、精神そのものです。

日本酒の主原料

酒の原料となる米は「酒米」、または「酒造好適米」と呼ばれます。主食の米より稲穂が長く、強く、タンパク質が少なく、水分が少ないという特徴があります。デンプンから成る米粒の中心部分を「心白」と呼びます。デンプン分が多い酒のほうが一般的に好まれるため、酒米を磨いて糠や胚芽などの部分を取り除きます。酒米は80種類もあるといわれ、うち「山田錦」「五百万石」などが人気品種になっています。
水は酒造りにはとても重要なものです。ミネラル分が酒の味に直接影響があるからです。鉄分とマグネシウム成分の少ない軟水が適しています。
麹は蒸米にこうじ菌を繁殖させたものです。麹によって米のでんぷん質が糖質に変わり、酵母となって発酵できるようになります。

福島の酒づくりについて

福島県は東北地方の一番南に位置しています。北海道・岩手に次いで全国で3番目の広さを誇り、南北に連なる阿武隈高地と奥羽山脈により「中通り・会津・浜通り」という3つのエリアに分かれています。同じ福県でも、エリアごとに気候や風土も異なるため、それぞれに特色ある歴史や文化を有しています。
また、福島県は、おいしいお米と美しい水の里でもあり、これらを原料にして生まれる地酒は、各エリアの代表的な特産品となっています。過去開催された全国新酒鑑評会で金賞受賞数3年連続日本一を獲得するなど、その品質には定評があります。

高評価の理由は、福島県の広い県土、寒暖差のある恵まれた気候、豊かな美味しい水、高品質な酒米、そして何より福島県酒造業者の方々の酒造りに対する想いと真剣さが込められているからです。酒造りには多くの時間と人手がないとできませんが、福島ではお酒を心から愛している人達の手で丁寧に作られています。

福島の酒米
福島県の酒米は数値化した土壌のデータに基づいた土づくりや徹底された品質管理のもと、福島各地の風土を生かし作っているため高品質です。また、放射能性物質を吸収しない酒米を作るために中通り、浜通り地域ではカリウム肥料を効果的に使用し、より安全を追求しています。また、2000年にはオリジナルの酒米「夢の香」が完成しました。
福島の水
福島県の酒造りに欠かせない水は、あぶくま鍾乳洞由来の中硬水や磐梯山の伏流水など県内各地の美味しい水を材料にしています。水によってもお酒の口当たりや味にも影響を与えるため、蔵独自の水を毎年酒造りに使用しています。
技術力
福島県は新たな酒造好適米や酵母の研究開発に取り組んでいます。米も水も酵母もオール福島産の酒が誕生し年々レベルが高まり、2005年は全国新酒鑑評会での金賞受賞数が23蔵と全国1位になり、2013、2014、2015年にも連続で1位に輝きました。
県と蔵元との強い連携も発展を支えています。1991年、県酒造協同組合が人材育成プログラム「清酒アカデミー」を開講しました。県職員や蔵のベテランが講師を務め、醸造の知識と技術の基本を指導しています。その結果、いまでは清酒アカデミー出身の若い杜氏が現在の人気銘柄を創り出すようになりました。
地図

レポーター

吉武理恵氏 / レポーター

日本酒造青年協議会(酒サムライ)

Rie Yoshitake(吉武理恵)

日英ビジネスコンサルタント、日本酒プロモーター 酒サムライ英国代表、日本酒造組合中央会英国リエゾン
ロンドン在住。海外と日本との架け橋になることを志し86年に渡英して以来、貿易、文化交流、ワイン流通など、様々な分野で日英を繋ぐ業務に携わる。2006 年より日本酒造青年協議会(酒サムライ)の依頼を受け、インターナ ショナルワインチャレンジ(IWC)の日本酒部門の設立運営に携わる一方、 独自の日本酒普及活動を展開。ワイン流通に関する深い知識と28年間で 培った幅広い人脈を駆使して、大使館、英国議会、オックスフォード大 学などで継続的な日本酒イベントを実施。日本酒の認知度の向上に貢献 しつつ、ロンドンのグローバルな情報発信力を使い、世界中に日本酒の 魅力を伝える努力を続けている。

http://www.sakesamurai.co.uk/rie-yoshitake/

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