• 第1回 菅生雅文 ( ツーリングマガジン 『 OutRider 』 編集長 )
  • 第2回 鈴村典久 ( バイク誌『東本昌平RIDE』シリーズ編集長 )
  • 第3回 渡辺昌彦 ( 月刊バイク誌『Mr. Bike BG』編集長 )
  • 第4回 佐々木 節 ( 『大人のバイク旅』シリーズ編集長 )
  • 第5回 吉田宣光 ( 株式会社 八重洲出版 二輪事業部 統括副部長 )
  • 第6回 中村淳一さんさん ( バイク雑誌「BikeJIN」編集長 )
  • 第7回 五十嵐重明 ( 月刊誌『モーターサイクリスト』編集長 )

中村淳一さんさん ( バイク雑誌「BikeJIN」編集長 )

エイ出版社発行のバイク雑誌「BikeJIN」(培倶人・ばいくじん)で何度となく取り上げている福島県の絶景ロード「磐梯吾妻スカイライン」。いまでは通行料も全線無料となっているし、弊誌の恒例企画である「読者が選ぶ絶景道ランキング」では毎度、5本の指に入るほどライダーに大人気の道である。もう、ボクは磐梯取材で何度、足を運んだのか覚えていない。まあ、ボクがこの磐梯エリアが大好きってこともあるけど……。

 磐梯エリアには磐梯吾妻スカイラインやゴールドライン、レークライン、そして山形県との県境にある西吾妻スカイバレーと、絶景道が目白押しである。新緑や紅葉の季節はもちろんのこと、冬期を除けば、いつ行っても大満足のルートである。走りやすいこともあるが、まず景色が最高なのである。そして、磐梯吾妻スカイラインの周辺には、いわゆる秘湯系のいい感じの温泉もたくさんあるし、ちょっと足を延ばせばボクの大好物である喜多方ラーメンもある! ちなみに、朝からラーメンを食べられる「朝ラー」店だってあるのだ。まさに、ライダーのためにこの道があるかのように、ツーリングにピッタリの場所なのである。
 そんな磐梯エリアなのだが、まだ磐梯を走ったことのない方には、まずは磐梯吾妻スカイラインを目指して欲しい。しかも、1泊以上して。というのも、都内に住んでいる方だと、高速道路で片道250kmほどと、けっこう距離がある。日帰りじゃ、とてもじゃないけどその魅力を堪能できないし、ちょっと大変だ。また、1泊することで、磐梯の奥深さを体感できるからだ。

 ボクの場合、磐梯吾妻スカイライン付近で宿泊するのだが、これにはワケがある。それは、スカイラインのハイライトである浄土平が霧で真っ白だったりするから。いつ行っても、この浄土平の風景はやっぱり見ておきたい。しかし、天気だけは運頼みだ。天気予報で「晴れ」になっていても、浄土平だけはどうなっているか分からないのだ(ちなみに、少し移動しただけで晴れなんてこともたくさんある)。1泊すれば、その分、晴れに遭遇する確立は高まるからで、ボクが1泊したある日、早起きして日の出とともに向かったのだが、もう最高の朝焼けに遭遇したこともある。これは忘れられない思い出。これまで何度も取材やプライベートで、浄土平は訪れているが、霧で見えなかったり、思い切り晴れていたりと、訪れる度に状況は違う。その度に新しい発見があったりするのだ。それと、浄土平に立ち寄りたくなる理由は、ライダーがとっても多いから。それこそ、晴れていようが、霧だろうが、とにかく浄土平のレストハウスにはライダーが多い。しかも、県外ナンバーがけっこう目立つのだ。遠くから走ってきている彼らの元気な姿を見ていると、なんだかうれしく思えてくる。帰りも距離がそれなりにあるわけだから、同じ場所にいるモノ同士の「共感」が生まれるからかもしれない。これは雨だったり、寒かったりとタフな状況だと、なおさら強く思う。

 ちなみに、今年は紅葉を見に磐梯吾妻スカイラインに向かった。振り返ると、いつもと同じコースを走り、そして同じトコロで立ち止まってしまったが、これもまた楽しいのである。
 感動的な山岳ワインディングロードのある磐梯。ライダーの皆さん、来年もバンバン走りましょうね!

(平成26年11月現在)

  • 第1回 菅生雅文 ( ツーリングマガジン 『 OutRider 』 編集長 )
  • 第2回 鈴村典久 ( バイク誌『東本昌平RIDE』シリーズ編集長 )
  • 第3回 渡辺昌彦 ( 月刊バイク誌『Mr. Bike BG』編集長 )
  • 第4回 佐々木 節 ( 『大人のバイク旅』シリーズ編集長 )
  • 第5回 吉田宣光 ( 株式会社 八重洲出版 二輪事業部 統括副部長 )

  • 第6回 中村淳一さんさん ( バイク雑誌「BikeJIN」編集長 )
  • 第7回 五十嵐重明 ( 月刊誌『モーターサイクリスト』編集長 )

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