
春待つ和風料理と人気な斉藤温泉下の湯
福島県郡山市周辺地内には、多種多様な自然温泉(25℃以上)が湧きだしている。奥羽山脈から阿武隈川の間には、数十軒もの温泉地がある。その泉質特徴として、肌にやさしい硫酸塩泉が多い。単純温泉と表示されていても、タダの温泉水ではない。際立って特徴ある泉質(強酸性泉)でない限り、万人向けに療養ができる最良な温泉泉質と言えます。
阿武隈川から東に阿武隈山脈に於いては、泉質が一変する。
弱放射能ラドンを含む冷鉱泉が多くなるのです。もちろん、これらは地質形成から泉質変化となるのですが、三春町周辺には昔から湯治場と知られる馬場の湯や、斉藤温泉があります。泉温が25度(温泉定義)以下となっても、温泉分析成分が残留表記されていれば泉温に関係なく自然温泉となります。

今回は、春まだ遠くても春の食材を使用した早春和食膳を戴きに、三春町近隣までお出掛けてみました。郡山市西田地区にある和食と支那そばのお店。古民家を改装した落ち着いた勝徳店内では、季節に合わせて旬菜料理を出している。
春を感じさせる三点盛と春野菜の煮物。海の幸をかき揚げにしたものなど、久し振りに山と海の美食を味わいました。中でも、春野菜のあっさり煮は旨かったです。


古民家勝徳:福島県郡山市西田町大田字上洞595
TEL:024-972-2280 月曜日定休 ※お膳は二日前予約。


和食屋さんから車で10分ほど山間を抜けて行くと、大滝根川沿いに斉藤の湯があります。此処には、神の湯と下の湯の二軒が営業していた。先月は上の湯だったので、今回は下の湯にお邪魔しました。玄関横で、入浴料金350円を支払い浴場に向かう。途中の廊下にはストーブが置いてあり、近隣近在から来ていた常連の湯治客が団らんの場としていました。お湯に入るだけでなく、ゆったりとお仲間達との会話が心和ますんですね。
お風呂は、5人程が入ると満員状態で広くはありませんが、いいお風呂なんです!最初は温いぐらいに感じますが、10分もすると額に汗が浮かんできます。亀の湯の泉質は、弱放射能泉質。現在では、放射能と聞くとビビッてしまいそうですが、この温泉はラドン系で癌治療にも採用されているものなのです。どうぞ、安心して湯治に来てください。
お風呂から上がった後でも、数時間は芯温が高く保てます。
●斎藤の湯 元湯 下の湯:TEL:024-944-1158
福島県田村郡三春町斎藤字惣角地83-1
東北自動車道 郡山J.C.から磐越道
郡山東I.C.より15分。郡山駅よりタクシーで20分
一回入浴1時間:7:30~20:30(夜は19:30までに御入館)
320円(大人)200円(小学生)160円(3歳~)
日帰り休憩:7:30~16:30。大部屋 1,300円
(3時間コース 1,000円)個 室 2,100円(個室案内は8時から)
http://www.saitounoyusimonoyu.jp/