
東北を代表するビッグマウンテンと言えば、飯豊連峰と朝日連峰だと勝手に思っています。
そのひとつ朝日連峰の下見へ、9日~10日で行って来ました。
古寺鉱泉から登り、泡滝ダムへ下る。通常なら2泊3日の行程。
下山後に車を置いてある古寺鉱泉に戻るためにはどうすればいいのか。
そう、往路を戻ればいいのです。(←フツーはそうは考えない)
往復で縦走した場合の総コースタイムは35時間45分。(休憩時間は除く)
許された時間は2日間。そこにはいろいろなドラマがありました。

往路の出発が9時40分ごろになってしまい、泡滝ダムに到着するころには当然暗くなります。(走れば別ですが、今回は歩きです)
朝日連峰主稜北端の山・以東岳を過ぎ、三角峰下の水場付近でそろそろヘッドライトを準備しておこうとザックをあさっていると・・・。
ヘッドライトがない。
あーあ、やらかした。
暗闇の中、吊り橋を渡り、雪渓を越え、状態のよくわからない足元に苦労させられながら、泡滝ダム到着が20時ちょっと前。
暗闇の中で晩メシを食い、暗闇の中でビバークしました。
無人小屋泊の装備は持っていたものの、いい場所に木も見つからず、しかも暗闇。
疲れていて面倒だったので、ツェルトというパンに挟まれた具材のような状態で寝ました。
結露と汗冷えで夜中に何度も目が覚め、あまり眠れないまま4時35分に復路出発。
ただ、往路より5時間も早く出発できたのもあり、気分的に余裕のある復路。
往路でお会いした方と再会することも多く、いろいろと話をしながらの和やかムード。
昼メシは西朝日岳山頂でパスタを作りました。
バーナーの音が耳に心地よく、それだけで癒されます。
ポタージュスープとミルクティー、そして大朝日岳の絶景をおかずに幸せ気分。
昨晩のあの緊張感がウソのようでした。(笑)
(りょう)


<関連プログラム>
プライベートガイド(登山)
http://moku2-outdoor.com/mountaineering.html#private
会津の名峰に登る
http://moku2-outdoor.com/mountaineering.html#meihou