10月6日から8日の3日間、ふくしまスカイパークにて「第3回全日本曲技飛行競技会」が開催されました。
3日間合わせて県内外から10,200人の来場者があり、今までにないほどの観客数に主催者側も喜びの声を上げていました。
エアロバティックスは、中級、初級、入門級の各ランクに分かれて競技会を行いますが、最高ランクの中級には若手No.1の小幡選手とベテランの岩田選手の今大会注目のフライト対決を見ることができ、白熱した競技会となりました。また、初級、入門級においても、幅広い年齢層の中、女性パイロットが2名参加しており、男性に負けないエアロバティックスを披露し、会場をわかせていました。
各クラスの決勝総合結果について
<中級:インターミディエイトクラス>
1位:2,863.2(79.1%)[Day1:1,537.7(77.7%)/Day2:1,325.2(80.8%)]
岩田 圭司 選手 [Pitts S-2B]
2位:2,821.8(78.0%)[Day1:1,566.6(79.1%)/Day2:1255.2(76.5%)]
小幡 重人 選手 [Pitts S-2B]
<初級:スポーツマンクラス>
1位:2,037.9(78.4%)[Day1:1,024.5(78.8%)/Day2:1,013.4(78.0%)]
青島 信介 選手 [Pitts S-2B]
2位:1,880.4(72.3%)[Day1:943.3(72.6%)/Day2:937.1(72.1%)]
荒牧 和弘 選手 [Super Decathlon]
3位:1,831.2(70.4%)[Day1:864.4(66.5%)/Day2:966.8(74.4%)]
山田 昌宏 選手 [Pitts S-2B]
4位:1,415.2(54.4%)[Day1:649.6(50.0%)/Day2:765.6(58.9%)]
池江 俊博 選手 [Pitts S-2B]
5位:1,278.0(49.2%)[Day1:346.5(26.7%)/Day2:931.5(71.7%)]
谷川 敏郎 選手 [Pitts S-2B]
6位:1,031.1(39.7%)[Day1:242.6(18.7%)/Day2:788.5(60.7%)]
三好 恒紀 選手 [Super Decathlon]
7位:890.3(34.2%)[Day1:366.0(28.2%)/Day2:524.3(40.3%)]
飯島 朋子 選手 [Pitts S-2B]
8位:0(0.0%)[Day1:0(0.0%)/Day2:0(0.0%)]
渡辺 睦夫 選手 [Pitts S-2B]
<入門級:プライマリークラス>
1位:781.8(62.0%)[Day1:379.6(60.3%)/Day2:402.2(63.8%)]
山同 輝和 選手 [FA200-180]
2位:765.9(60.8%)[Day1:364.1(57.8%)/Day2:401.8(63.8%)]
岩木 由佳里 選手 [Super Decathlon]
3位:745.9(59.2%)[Day1:356.5(56.6%)/Day2:389.4(61.8%)]
髙﨑 克也 選手 [FA200-180]
4位:738.9(58.6%)[Day1:319.6(50.7%)/Day2:419.3(66.6%)]
相京 靜 選手 [FA200-180]
5位:665.1(52.8%)[Day1:301.7(47.9%)/Day2:363.4(57.7%)]
原田 茂 選手 [FA200-180]
見事、インターミディエイトクラスで優勝した岩田圭司氏には、福島市長杯や賞品が贈られ、また、各3位入賞者にも、トロフィーとエアロバティックスで使用される高品質のジャケットや福島県のお酒など豪華賞品が贈られました。
競技会には、県内はもとより、北は岩手県、南は福岡県まで多くの来場者があり、年々来場者が増えているとのことです。観客は、アジア第一人者の室屋氏のフライトを間近で体感し、大人から子供まで大いに楽しみました。
主催の全日本曲技飛行競技会実行委員長は、「この競技会を通じて、福島地域の復興支援と航空スポーツの振興を目指し、世界につながる曲技飛行の拠点としていきたい」と述べました。
そして、競技会に参加した選手の多くは、1週間ほど市内に宿泊しトレーニングを積んで参加しており、市内の温泉を楽しむなど、家族で観光する選手も見られました。放射能に対しても以前ほど抵抗は無いという方が多く、除染作業が進められていることも含め、震災直後と比べると安心して来県しているように見受けられます。また、各選手とも、「ふくしまスカイパークの周辺地域の方々は、地上の環境整備や騒音問題などにも理解があるほか、あたたかく迎えていただき、恵まれた環境にとても感謝しています」と話していました。
ふくしまスカイパークは、全国でも唯一エアロバティックスのトレーニングができる場所としてパイロットに活用されていますが、様々なイベントを通して少しでも多くの方々に足を運んでいただければ幸いです。
10月13・14日の両日にも「第1回国際スカイスポーツ・フェスティバル りんご祭り」が開催されます。
間近で見る迫力のエアショーをぜひご体感ください。
詳細はこちらへ
http://ffa.or.jp/fsp/