福島県は３月、県産品を販売するアンテナショップのインターネット版のショッピングモール「キビタン市場」を開設します。初めは７０店舗の出店を見込み、事業者向けの説明会を１月２２日に郡山市、２３日に会津若松市で開きます。県がネット上のショッピングモールを開くのは初めとなります。
県産品は、震災による原発事故の風評被害が特に県外で根強く、販売価格は震災前の水準まで回復していない状況にあります。県は、県内事業者の商品を県が開設する公的モールで販売することで、消費者に県産品の安全をアピール、風評被害の払拭と販路拡大を図るとしています。
モールで販売する県産品は果物など食品のほか、工芸品や衣料品などを想定。購入者は、モールを通じてクレジットカードや代金振り込み、代引きなどの方法で商品を注文。出品事業者が消費者に直接商品を発送する仕組みを想定しています。
県は、開設当初の出店者に限った特典として、基本出店料金を１年間無料とするほか、販売手数料やクレジットカード決済の導入料金も期間限定で無料とするなどして、多くの出店者を募り、県は「ネット上で自社製品の良さを売り込むなどのスキルアップにも生かしてほしい」との狙いも見せています。
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