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2020.11.13(金) 14:42 取材記事(教育旅行)宮城県の東北高等学校が研修旅行で来県、3つのSDGsプログラムを体験しました

感染症プログラム

ロハス食育環境プログラム

向かい合わないよう対策を取って夕食

富良野自然塾インストラクター佐藤弘紀さん

[日程]
令和2年10月7日~8日(1泊2日)

[学校名・学年・人数]
東北高校泉キャンパス文教コース
1学年 85名

[来県市町村]
猪苗代町 北塩原村 二本松市 

[本県を訪れた目的]
 東北高等学校泉キャンパス文教コース1年生は、例年夏休み前に校外学習を実施していましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、10月に日程を変更。今回は「学び」をテーマに、裏磐梯エリアで行っているSDGsプログラム(プロフェッショナルプログラム)を体験しました。

[取材内容]
 同校の生徒の皆さんは、宿泊先であるアクティブリゾーツ裏磐梯を会場に、元国立感染症研究所長で、現在は野口英世記念会の竹田美文理事長による「感染症プログラム」と、同ホテルの皆川大樹副支配人による「ロハス食育環境プログラム」を聴講しました。
竹田理事長は、人類の歴史は感染症との闘いの歴史であり、我々が目に見えない敵である感染症とどのように向き合ってきたのかをはじめ、現在蔓延中の新型コロナウイルス感染症の話題や野口英世の功績なども交えながら話をしました。
 1時間の講話後は、同ホテルの「特定原料材料7品目」(小麦・卵・乳・そば・落花生・エビ・カニ)を除外したホテルオリジナル低アレルゲンメニューの夕食と休憩を挟み、ロハスコンシェルジェの資格を持つ皆川副支配人から「ロハス食育環境プログラム」の講話がありました。
 皆川副支配人は、現代の食育環境のさまざまな課題に触れながら、SDGsのゴールを達成するために、自分たちに何ができるのかを投げかけました。生徒の皆さんは課題を自分事として捉え、真剣に耳を傾けていました。
 翌日は、脚本家の倉本聰氏が提唱する自然環境プログラム「富良野自然塾」をグランデコリゾートで体験しました。2つのグループに分かれた後、インストラクターの案内で「五感を使って楽しく地球を学ぼう」をテーマに、水資源や森林破壊などによる環境問題の現状を学びました。あいにくの雨となりましたが、目隠しをしながら視覚以外の感覚を感じるプログラム(裸足の道)では、楽しみながら積極的に取り組む皆さんの姿が印象的でした。
※ロハスとは、Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語。健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルの意味

[生徒のコメント①]
「竹田理事長の講話では過去に起きた天然痘やスペイン風邪などの感染症で多くの人々が亡くなった歴史と、現在の新型コロナウイルスのワクチン開発が急がれている中、その時代の研究者たちが命懸けでワクチンを開発して、人々の命を救ってきたことを忘れてはならないと思った。ロハスの講話では、普段何気なく食べている牛や豚の命の重さを痛感し、“いただきます”は生き物に対する感謝の気持ちの深い意味が込められていることに気づかされた。“残す”と“遺す”の違いを学び、何を“遺す”べきか、自分事として考えることで世界に貢献できるような人材になりたいと思った。コロナの影響で大変な時期に、福島の多くの方に協力していただいたおかげですばらしい時間を過ごすことができてとても感謝している。」
1年 佐々木 七海(ささき ななみ)さん

[生徒のコメント②]
「ロハス食育環境プログラムを聞いて、母牛と子牛の過酷な生涯の話が心に残った。だからといって、今後牛がかわいそうだから一生牛肉を食べないのかと問われたら、きっと食べると思う。ただ、今までは何も思わず簡単に残していたので、これからは感謝の気持ちを持って、残さないようにしたい。福島は、自然がとても豊かなところだと感じた。見学先で貴重な話をしてくださった方々やガイドの皆さんはもちろん、途中立ち寄ったお店の方までとてもやさしく、あたたかく迎えてくださってうれしかった。」
1年 傳法 樹(でんぽう いつき)さん

[先生のコメント]
「今回はさまざまな学びができることが決め手となり、行き先を福島県の裏磐梯エリアに決めました。野口英世記念会の竹田先生からは、新型コロナウイルス感染症の対策も含め、“感染症とは何か”を深く学ぶことができました。ロハス食育環境プログラムでは、“残す”“遺す”というキーワードから、将来、生徒たち一人ひとりが何を遺していくかを考えるきっかけをいただくことができたと思います。また、アレルギー対応の夕食は、見た目も味もよく、ヘルシーな内容で女子生徒もよく食べていました。今までで一番完食率が高かったように感じます。2日目は雨の中での研修となり、ある意味自然相手の難しさを痛感させられました。受入側には、事前準備を含めて雨天時の対策をもっと考えていただければ、さらによりよい研修になったと思います。」
東北高等学校 遠藤 昇 先生

[関連ページ]
◎野口英世記念館
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=31

◎アクティブリゾーツ裏磐梯
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=467

◎富良野自然塾 裏磐梯校
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=600

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