> ニュース&トピックス > 2021.12.21(火) 17:15 【12月】Don‘t forget us!~福島県教育旅行~企画 相馬市・福島市で震災を学ぶ 編

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2021.12.21(火) 17:15 その他【12月】Don‘t forget us!~福島県教育旅行~企画 相馬市・福島市で震災を学ぶ 編

伝承鎮魂祈念館で震災講話

相馬双葉漁港の視察

あづま果樹園の視察

語り部五十嵐ひで子さん

■Don‘t forget us!~福島県教育旅行~企画とは
 
 新型コロナウイルスの影響により学校行事の中止が相次ぐなか、教育旅行地としての福島県の魅力をあらためてご紹介するため、過去に相馬市・福島市で実施された震災学習の取材記事と、相馬市で新しく開始したオンライン事前学習の情報をお届けします。

■今月のご紹介…福島県北部をフィールドとした震災学習

 2019年12月、長野県の木曽青峰高等学校の2年生が、震災と原発事故の実態を学び、復興へ向けて生きる人々の生の声を聞くことを目的に相馬市・福島市で視察研修を行いました。普段から災害をテーマにした学習を行っている生徒の皆さんでしたが、津波を経験した相馬市の震災語り部・五十嵐ひで子さんのお話は予想以上に壮絶で、聴きながら涙する生徒さんがいたほどでした。福島市のあづま果樹園では、果樹農家の現状や風評払拭への取り組みなどを生産者の吾妻一夫さんから聴きました。震災の事実や教訓、風評の現実などを現地で生活する人々の声で知ることにより、被災地域の課題が他人事ではないことを学んでいただきました。

【生徒のコメント①】
「町がとてもきれいだと思ったが、それは一度津波でなくなってしまったからだと思うと悲しかった。でも、住民の方と話してみて、それは復興を目指して尽力した地域の人々がいるからこそできたものだと感じた。ニュースや新聞では、抽象的な言葉でまとめられてしまうが、その奥には、そこに生きる人がいて生活がある。一人一人にフォーカスをあてることで、その存在の大きさを実感した。」

【生徒のコメント②】
「町のいたるところに、津波の到達ラインが記してあるが、そこまで津波が来たことが信じられなかった。自分たちが生きるのは長くても100年。しかし、自然は100~1000年単位で変化し続ける。10年20年先の未来を考えるだけではなく、1000年先の未来を考えた“まちづくり”が必要だと思った。」

【先生のコメント】
「現地で土砂や瓦礫を撤去することはできないけれど、風評被害は我々が正しい知識をもっていれば、防ぐことができる。生徒たちには無意識に情報災害の加害者にならないために、正しい知識を身に着けてもらいたい。実際来て、直接話を聴くことで、地域の人の強さややさしさをダイレクトに感じることができた。」

◎取材内容の詳細はこちら(取材記事)
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=565

◎相馬市震災語り部のプログラム詳細はこちら
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=574

◎あづま果樹園のプログラム詳細はこちら(実施状況は直接ご確認ください)
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=556


■相馬市のオンライン事前学習

 相馬市では、今後市内での震災学習が決定している学校の生徒さんを対象に、事前学習としてオンライン震災語り部講話を実施しています。授業時間のなかで講話を聴き、語り部さんへ質問を行う双方向の事前学習です。現地の案内を行う相馬市観光協会職員による視察のポイントも聴くことができますので、ぜひご相談ください。事前学習を行うことで現地視察の際に、より当事者意識を持った深い学びとすることができます。

【お問合せ先】
相馬市観光協会
TEL:0244-35-3300
WEB:https://soma-kanko.jp/

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