エンデューロライダー 近藤有介
レーシングライダー 伊藤真一
レーシングライダー 平忠彦
女性ライダー・モデル 福山理子
スタントライダー 小川裕之
女性バイクレーサー・タレント 西村ツインズ
ライダー&ライター 賀曽利 隆

平忠彦 さん

レーシングライダー

平忠彦 さん

1956年生まれ 南相馬市出身(旧原町市)
モーターサイクルショップ「タイラレーシング株式会社」代表取締役社長
略 歴 : 全日本ロードレース選手権500ccクラス3年連続チャンピオン。世界選手権サンマリノグランプリでは優勝を勝ち取る。レースだけでなく、映画やCMなどにも出演、人気と実力を兼ね備えた1980年代ヤマハワークスの堂々たるエースライダー。現在は、モーターサイクルショップ「タイラレーシング」を経営するとともに、ヤマハレーシングチームのチームマネージャーを務めるなど、レース活動に関わっている。

故郷である南相馬市を訪れて、被災した沿岸部を見たときは、まったく言葉がありませんでした。幼いときの思い出にあふれた景色が変わり果てている。そして、多くの人々が亡くなった。後から後から流れる涙が止まることはありませんでした。加えて、原発事故。私の実家は、福島原発から25kmほどの緊急時準備非難区域です。親兄弟が暮らしており、原発による実害・風評被害に直面しています。南相馬に故郷を持つものの一人として、政府には、地震・原発災害の抜本的解決に全力をあげてほしいと思います。
福島県がこのような状況となったにも関わらず、ライダーたちが以前と変わらず福島を訪れてくれているのは、本当にうれしいことですね。マスコミを通じて福島の情報はたくさん流れていますが、どれも福島のほんの一部の姿。原発による実害もあれば、風評被害もある。今の福島には様々なことが起こっています。私が思うに、一人でも多くの人々が福島を訪れ、本当の福島の姿に触れ、色々なことを感じてもらい、そしてそれぞれの立場で発信してもらうことが大切ではないでしょうか。今回、県観光協会は、ライダーへのプロモーションを本格的に始動させましたが、ライダーの皆さんが福島復興へ向け一翼を担うのはすばらしいことです。一人一人のライダーの力が結集され、福島県内の様々な地域で、一過性でない支援のムーブメントが起こる。ライダーの皆さんの心意気、期待しています。

( 2011.12.現在 )