ふるさとの安心・安全な食材を世界へとアピール
全町避難からの復興再生と、風評被害に立ち向かい地元の良質な食材を応援し続ける店づくりに学びましょう。
「四季を感じる料理」と「華やかな花 」でおもてなしを目指した「Rafand」。富岡町内で営農再開された農家さんのお野菜や福島県産の特撰食材を使った料理を提供します。
RaFand
富岡町の農家さんたちの頑張りを華やかなプレートで提供
コースの前菜には、彩りも香りも鮮やかな6つの料理。富岡町産をはじめとした福島野菜とフルーツを主役に、とりどりのおいしさが花開きます。 スタイルはフレンチだけれど、バターやクリームを多用せずに素材そのもののおいしさを活かす手法は日本料理にも通じていて、お子さんからお年寄りまで幅広いファンがいることにも大いに納得。 日本料理の職人として愛された松崎さんの手法が、現在のスタイルのベースになっているのです。 東日本大震災が起きるずっと以前から、松崎さんは地元の食文化を大切に守り、伝えることを実践してきました。 富岡を離れざるを得なかった長い避難生活の中でも、松崎さんの信念は変わることなく、「いつかは富岡へ戻る」という思いは強まるばかり。 そして2023年3月、松崎さんは故郷である富岡町で『RaFand』のシェフに就任。 夜ノ森駅を挟んで東側に広がる復興拠点エリアの避難指示が解除されるひと月前のことでした。
ランチコース、ディナーコースともに楽しめる「前菜盛り合わせ」。少しずつ多彩に
和と洋の手法が調和する、富岡ならではの味わい
夏にはひまわりが揺れ、秋には稲穂が首を垂れるのどかな景色の中、スクエアのモダンな佇まいが目を惹きます。 エントランスの右手にはフラワーショップが、左手にレストラン&カフェのフロアが広がる開放的な造り。 「レストランの窓から見える風景に、一枚ずつ田んぼが増えていくのがとても嬉しくて」と松崎さんは言います。 富岡町内で営農を再開した農家さんたちの野菜を大事に使い、足りないものも福島県産で補って、松崎さんは「ふるさとのいま」を伝える料理を作ります。 1650円からの「ランチコース」でもしっかりと前菜の盛り合わせが楽しめ、この日はハーブソルトウォーターを吸わせたミニトマトや桃のカッペリーニ、レモンバームを効かせたクリームソース仕立ての蒸し鶏、オクラと旬野菜のポテトクリームなどが並びました。 肉料理のメインには、茄子とミートソース、ホワイトソースを重ねたムサカ。魚料理には常磐ものの魚介が登場します。 「大きなダメージを受けた富岡町だからこそ、おいしさはもちろん、安全で安心な食に取り組んでいきたいんです」
RaFand 中村桃子さん
フラワーショップの花々もレストランの食材も、地域の季節を映すファクター。「夜ノ森に暮らす方、訪れた方に夜ノ森の魅力を伝えるお店を目指しています。 美味しい料理と華やかな花、裏表のないおもてなしがコンセプトです」