> ニュース&トピックス > 2016.12.19(月) 13:36 東京都立六本木高校がブリティッシュヒルズで英国体験と震災学習を実施。
スポーツゲームでは、言葉だけでなく全身でコミュニケーション!
ジェスチャーを交えて、本場のスコーンの作り方を伝授
これからの季節にぴったり!思い思いのキャンドルを作製
被災者の思いを訴えかける、震災語り部の菅野元一さん
[日程]
平成28年11月16日~18日
[取材日]
平成28年11月17日
[学校名・年次・人数]
都立六本木高校2年次 75名
[来県市町村]
会津若松市、天栄村、いわき市
[本県を訪れた目的]
2年次の研修旅行
「防災・国際・地域学習」をテーマに、東京オリンピックを見据えた国際感覚の向上と、語り部講話やいわき市視察による震災学習および地域理解が目的。
[取材内容]
ブリティッシュヒルズの英国体験プログラムでは、班ごとに英語レッスン、ジェルキャンドルづくりやスコーンづくり、スポーツゲームを通して異文化に触れあいました。
始めは英会話に不安のあった生徒も、体験を通して徐々に打ち解け、積極的に講師やトレーナーとコミュニケーションを図り、溌剌とした姿がみられました。その後、原子力発電所の事故の影響で全村避難となった飯舘村の菅野元一さんの震災講話が行われ、生徒たちは菅野さんの故郷への思いを真剣に受け止め、震災当時の混乱の実態を知り、それを乗り越えて得た人生の教訓を学びました。
[生徒のコメント①]
「ブリティッシュヒルズでの英会話には不安があったが、身振り手振りでもコミュニケーションをとることができ、心のつながりを感じて嬉しかった。スコーンづくりはとても簡単で、楽しく国際交流ができた。福島の人々のあたたかさと明るさをから震災に屈しないパワーを感じた。メディアで悲観的な情報を得るよりも、実際に現地に赴いて生の声を聞くことが大事だと実感した。」
[生徒のコメント②]
「震災講話では、震災直後に津波と原発事故の危機が迫る中、必死に生きた菅野さんや当時の人々の心境を知ることができた。津波で大切な人を亡くした悲しみ、思い出の故郷を離れたくないが生きるために避難しなくてはならないという葛藤に胸が痛んだ。“自分の体で体感した情報だけを信じる”という菅野さんの言葉と、この研修で学んだことを心に刻み、震災や災害に備えたい。」
[先生のコメント]
「研修中の生徒たちは、友人や福島の方々との交流を通して常に笑顔だった。時に熱心に学習に取り組む姿もみられ、充実した研修旅行となり嬉しく思う。福島県での震災学習による防災意識の向上と、東京オリンピックに向けた国際教育の強化が、生徒たちの視野を広げ、未来を担う人材の育成につながればよいと思う。」
[今回の訪問場所について]
・ブリティッシュヒルズ
http://www.british-hills.co.jp/ 
[写真]
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