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2014.11.17(月) 15:50 取材記事(教育旅行)熊本県水俣市の中学生が福島県内の中学生と交流!

グループ討議

自然界の放射線を見る実験

集合写真

左から池田さんと中山さん

 熊本県水俣市の中学校4校の1、2年生24名が、平成26年10月31日から11月3日までの3泊4日の日程で福島市、いわき市及び広野町を訪れ、福島県内の中学生38名と交流をしました。
 この事業は、本県の原発事故と熊本県の水俣病によって生じた風評被害や諸問題について理解を深め、復興を担う人材を育成することが目的となっています。福島県PTA連合会の主催で昨年から実施されており、今年も両県の中学生が参加しました。
 取材に伺った11月1日は、福島市にある福島県青少年会館で福島県内の中学生は水俣病語り部の杉本肇さんから水銀による環境破壊とその後の風評被害の話を、水俣市の中学生は福島第一中学校の菅野泰英教諭から放射線についての話をそれぞれ聴いた後、自然界の放射線を見る実験を行いました。その後、班ごとに復興に向けた取組みについてグループ討議を行いました。
 昼食を終えた一行はJA新ふくしま矢野目モニタリングセンターを訪れ、福島市内の農産物の検査体制などを学びました。
 水俣第二中学校の池田憲亮さん(1年生)は「福島の現状について知りたいことがたくさんあるのでしっかり学びたい。福島県の方には水俣病の教訓を生かして完全な復興に向けて頑張ってほしい」と語っていました。
 緑東中学校の中山明香里さん(2年生)は「食の安全に対する厳しい検査体制や、たくさんの検査機器を見ることができ、福島の農産物は安全だと感じた。福島の人々に水俣のことを知ってもらい、共に支え合っていきたい」と真剣な表情で話していました。
 翌2日、生徒たちはいわき市の環境水族館「アクアマリンふくしま」、「いわき・ら・ら・ミュウ」のほか、広野町ではサッカー日本代表の専属シェフを務める西芳照氏を訪ね、震災当時の話などを聴きました。
 宿舎で行われたお別れ会では仲間との再会を誓い合い、最後の夜を楽しみました。

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