> ニュース&トピックス > 2017.10.24(火) 13:36 淑徳大学総合福祉学部のゼミ生が避難解除された浪江町で研修を実施
請戸漁港を臨む高台
第一原発から2km地点
大平山に出来た慰霊碑
大平山から請戸地区を臨む
[本県日程]
平成29年8月27日~29日(2泊3日)
[人数]
9名(学生7名 教員2名)
[来県市町村]
浪江町
[本県を訪れた目的]
総合福祉学部の小林准教授による正課外講座「現代人の生活論理スタディツアーin福島」内のプログラムとして実施。福島県の震災や原発事故からの復興を視察し、人々との交流を通して福島県の今を学び、これからの自分たちのあり方・生き方について考えを深めるため行われた。
[取材内容]取材日:平成29年8月28日
ツアーは8/27日(日)~29(火)の2泊3日の行程で三春町~富岡町~浪江町~南相馬市を巡った。今年4月に避難指示区域が解除された浪江町の研修では、役場職員から震災と復興の状況について説明を受け、運行が再開されたJR常磐線の浪江駅や試験操業が始まった請戸漁港、津波の被害にあったものの一人の犠牲者も出さなかった請戸小学校などを訪れ、震災を経験し、復興に向けて活動している住民との交流を行った。
〇学生のコメント
石川嘉乃(総合福祉学部 実践心理学科1年)
座学説明では、浪江町の地震や原発被害から現在までの復興状況を詳しく学んだ。地震や原発の被害だけでなく“心の災害”も大きい事が理解できた。バスに乗りながらの視察では、今の福島を見ることが出来た。たくさんの瓦礫が種類ごとに集められていたり、家の屋根がそのままになっていたりする光景を目の当たりにし、6年という年月は、あの地震にとって短いものなのだと強く感じた。
山田颯士(総合福祉学部 教育福祉学科3年)
あの震災から6年を経過した浪江町を見て、失礼かもしれないが、"何も無い"と感じた。津波に流され、6年経過してもなお、そう簡単に復興とはいかない現状を目の当たりにした。浪江町を訪れたからには、もう他人事ではない。浪江町の方々ともわずかながらつながりを持てたので、私はこれを機に、自分のこととして捉えていきたい。
○先生のコメント
昨年に浪江町を訪問させていただいたことを思い返しながらお話を伺い、町内を視察させていただきました。津波被害が甚大であった請戸地区の再整備、取り壊しや建て直しが進む町内の様子が強く印象に残り、また同時に、ここに暮らしていた多くの方々は今どのような思いでいらっしゃるのか、記憶を風化させないために私たちには何ができるのか、そんな思いが何度も去来しました。
やはり実際に足を運ばなければ考えられないことがあります。今回、このように学生とともに学ぶ機会を与えていただいたことを心から感謝します。ありがとうございました。
淑徳大学 総合福祉学部
准教授 小林秀樹
[今回の訪問場所について]
・浪江町役場 産業振興課
〒979-1513 福島県双葉郡浪江町幾世橋六反田7−2
http://www.town.namie.fukushima.jp/
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