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2019.12.24(火) 15:50熊本県立宇土高等学校が修学旅行で「原子力災害からの復興について」学びました。

東電廃炉資料館で説明を受ける

廃炉資料館で原発構内の映像を見る

みんなの交流館 ならはCANvasを訪問

Jヴィレッジでは展望フロアからピッチを見学

[日程]
全体日程  令和元年12月4日から7日
(本県の滞在は4日から1泊2日)

[学校名・学年・人数]
熊本県立宇土高等学校 2学年 222名の内、クラス別研修3組38名

[来県市町村]
富岡町 楢葉町

[本県を訪れた目的]
 平成27年度から継続して福島県に修学旅行・震災学習で訪れている当校は、今年度の大きなテーマとして2020東京オリンピック・聖火のグランドスタート地点であるJヴィレッジを実際に訪れることと、旅行最終日には東京の新国立競技場を見学する行程を組み入れることで、生徒たちにオリンピックが日本で開催される意義や、原子力災害から着実に復興している福島から学ぶことが目的。

[取材内容]取材日:令和元年12月5日(場所:東電廃炉資料館~ならは笑ふるタウン~Jヴィレッジ)
 2学年全6クラスがクラス別に分かれた選択コースで、このうち原子力災害や震災からの復興について学ぶクラスの取材を行いました。
事前学習で福島の原子力災害について学んできた3組38名の生徒は、はじめに富岡町の「東京電力廃炉資料館」を訪れました。専任ガイドから事故と廃炉作業について説明を受けました。福島第一原発の廃炉作業の立体映像等の情報を見ることで実際に現地で体験したような臨場感に驚いていました。

 次に訪れた「ならは笑ふるタウン」では、他の2クラスと合流し、3クラスが「みんなの交流館・ならはCANvas」の中で、一般社団法人ならはみらいのガイドによる説明を受けました。楢葉町は原子力災害の影響で全町避難を余儀なくされ平成27年9月に避難指示区域解除となり、復興の拠点としてまちの再生がここから進められていることを学び、生徒達は関心をもって復興商店街を見て回り買い物をしていました。

 最後は復興のシンボルとして、来年の東京オリンピックの聖火のスタート地点にも選ばれたサッカーナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジを訪問しました。震災後から現在までの歩みを職員から説明を受け、再オープンまでの多くの課題を乗り越えてきた話を真剣に聞き入っていました。最後はフィールド全体が一望できる4階フロアから見た芝の緑あふれる景色を目の当たりに、そのすばらしさに感動していました。

[生徒のコメント①]
 東日本大震災と原子力災害を受けて、そこから立ち上がった福島の皆さんの力強さや対応力というものを知ることができた。福島に来る前は震災の爪痕が多く残っているように思っていたが、施設の建物も綺麗になっていて驚いた。震災での辛い話や、そこから立ち上がった話では元気や勇気をいただいた。
 風評で色々な差別や偏見があったと事前学習で知ったが、福島は復興に向けて少しずつ変わっていると、実際に来て見て実感し、今の福島の美しい街並を伝えたい。
(中野 睦大さん)

[生徒のコメント②]
 東京電力廃炉資料館の見学では、案内の説明で聞いたことがない専門用語を理解することが難しかった。しかし、厳しい環境の中で復興に向けて多くの人たちが努力していることが分かった。震災や原子力災害で福島では多くのものを失ってしまったが、福島の人々の復興を進め地域を再生したいという地元を愛する気持ちは災害が起きて更に強くなっているように感じた。
(久和 唯さん)

[先生のコメント]
 聖火のスタート地として選ばれたJヴィレッジと新国立競技場の見学を行い、東京オリンピックと福島の復興の意味について考え、自分に何ができるか問うきっかけになればとこのコースを組み立てた。
 事前学習で放射線のことを学び、福島の現状について正しい知識を身に着けるため東京電力廃炉資料館を訪れた。風評で被害が拡大している事実も生徒に伝えていたが、現地に来る前は漠然と放射線量が高く危険としか考えておらず、いろいろな噂やインターネットの情報に惑わされていた。実際に現地に来て、そこに携わる人たちの努力の上に着実な復興があることの説明を受け、そこに行かなければ分からないことが沢山あり、自分で体験することの大切さを知り、正しい知識と判断力を身に着けてほしいと思っている。
(担当教諭 原田 大賢 先生)

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