> ニュース&トピックス > 2020.09.28(月) 13:38 栃木県立真岡高等学校サッカー部が相馬市で合宿とホープツーリズムを行いました

ニュース&トピックス

2020.09.28(月) 13:38栃木県立真岡高等学校サッカー部が相馬市で合宿とホープツーリズムを行いました

合宿2日目は改善点を重点的にトレーニング

体験と避難の大切さを語る五十嵐ひで子さん

敷地内でトラクター試乗!(飯豊ファーム)

震災当時高校生だった市職員の体験談を聞く

[日程]
令和2年8月4日~7日(3泊4日)

[学校名・学年・人数]
栃木県立真岡高等学校サッカー部 1~3学年 78名

[来県市町村]
相馬市

[本県を訪れた目的]
 創立121周年を迎える歴史と伝統のある栃木県立真岡高等学校。文武両道を掲げる同校は部活動も盛んで、中でもサッカー部は、1927年の創部以降、全国サッカー選手権大会へ通算11回も出場するなど県内屈指の強豪校です。
 今回、川上栄二教諭・監督の「ただのスポーツ合宿ではなく、学びの要素を入れたい」という思いから、相馬市で合宿とホープツーリズムを希望。合宿誘致へ尽力している相馬市観光協会の協力のもと、全員が新型コロナウィルスの感染予防を徹底しながら実施されました。

[取材内容]
○サッカー合宿
 練習施設として使用された相馬光陽サッカー場は、天然芝コート3面と人工芝コート2面を有し、オールシーズン良好なピッチでサッカーができるため、合宿をはじめ、大会も数多く開催されています。真岡高等学校の部員の皆さんは、グランド2面を使用し、普段よりも効果的に練習ができた様子。最終日には、相馬高校サッカー部とのトレーニングマッチも行われました。トップチーム(一軍)にとっては、約半年ぶりの県外チーム相手の対戦で、試合ができる喜びを感じていました。

○ホープツーリズムの実施
 初日は、スポーツアリーナそうまの第二体育館相馬でソーシャルディスタンスをとりながら、語り部の五十嵐ひで子さんの講話を聞きました。東日本大震災で家族を亡くされ、自身も津波にのみ込まれた体験をした五十嵐さんの「自分の命は自分で守る」という言葉に、生徒の皆さんは真剣に耳を傾けていました。その後、バス3台に相馬市観光協会職員が1人ずつ乗車し、防災備蓄倉庫や伝承鎮魂祈念館を案内・見学をしました。
 3日目は、希望する5カ所の研修コースに分かれ、復興のためのコミュニケーションの場としてオープンした食堂「報徳庵」や、津波被害で営農の継続が難しくなった田畑や住宅地だった土地を活用した磯部メガソーラー等を訪れました。今回の合宿とホープツーリズムをコーディネートした同協会の遠藤美貴子さんは「相馬市の復興のあゆみを実感できるコースを先生と相談しながら決めました。生徒の皆さんが各研修先でさまざまなことを感じていることが伝わってきました。」と話してくれました。

※ホープツーリズムとは、東日本大震災・原発事故の復興に正面から向き合う「人」との出会いや「福島のありのままの姿」を実際に見て、聞いて、学んで、そして希望を感じてもらうツアーです。本県では、震災学習を総称してホープツーリズムとしています。

[生徒のコメント①]
「初めての合宿だったが、練習のときも、グループ視察のときも学年関係なく、団結力があると思った。震災当時、自分は幼稚園児で、すごく大きな揺れが長く続いたことを今でも覚えている。ただ、津波被害のニュースを見ていたが、正直現実で起きたこととして実感がわかなかった。今回、五十嵐さんの話を聞いて、事実が衝撃的で言葉も出なかったし、当時の状況を想像するととても悲しくなった。これからも僕たちは自然災害とともに生きていかなければならない。またこのような大きな地震がきたら、まず『自分の命は自分で守りたい』と思った。」
(1年 男子)

[生徒のコメント②]
「合宿中、学年問わずコミュニケーションがとれ、比較的仲がよいことを改めて感じた。その反面、プレー中は仲間同士ということで強く言えず、刺激し合えないという課題もあった。コートに入ったら、自分にも仲間にも厳しく、メリハリをつけることが大事だと思った。そして全体を通して、多くの人に支えられていることを感じ、それは当たり前ではないことに気付かされた。すべてのことに感謝の気持ちを持って行動しなくてはいけないと思った。相馬市の皆さんは、新型コロナウィルスの感染拡大で不安な状況にも関わらず、温かく迎えていただき、人として見習うべきだと思った。これからは自分を律し、もっと周りに配慮して行動しなくてはいけないと感じた。」
(3年 男子)

[先生のコメント]
「合宿中の研修や視察等の体験は、本校サッカー部のコンセプトの一つになっているため、今回相馬市で合宿と視察を実施しました。皆さんの相馬を愛している姿勢と情熱が伝わり、生徒達もよく話を聞いていたと思います。今回参加した生徒達は、当時幼稚園の年長から小学2年生で、震災が大変だったことはおぼろげながら知っていたようですが、生の話を聞き、実際に現場や記録を見ながら学びを深めてくれたものと思います。コロナ禍において、柔軟かつ寛容に対応していただき、こちらも心配しすぎない対応ができました。また機会があったら利用させていただければと思います。」
(川上栄二教諭・サッカー部監督)

◎相馬市伝承鎮魂祈念館
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=530

◎相馬市防災備蓄倉庫
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=531

◎報徳庵
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=567

他のニュース&トピックス

対象件数 560件