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2021.09.27(月) 09:00 その他ドバイ万博VIP記念品に選出された福島県の伝統的工芸品と蒔絵体験のご紹介!

紫翠盃

蒔絵体験①

蒔絵体験②

会津漆器

「2020年ドバイ国際博覧会」が、新型コロナ感染症の影響を鑑みて会期が約1年延期され2021年10月1日から2022年3月31にアラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイで開催されます。
 ドバイ市は人口約330万人、アラビア半島の東南端に位置し、アラビア首長国連邦を構成する7つの首長国のひとつで、経済成長を続ける中東随一のビジネス・観光都市で、成田空港より航空機で片道約11時間ほどかかります。コロナ禍で、日本館をバーチャル体験できるウェブサイトの開設が発表されており、日本にいながらに万博を体験できることを楽しみにしている方も多いことでしょう。
 現地において実際に日本館を訪れる各国要人の方々へプレゼントされるVIP記念品は、外国人視点で「世界に通用する日本のおもてなし心がある商品」として審査・認定された「OMOTEANASHI Selection」受賞商品を中心に選出され、そのひとつに福島県会津若松市の三義(さんよし)漆器店の植物由来プラスチックの杯「紫翠盃(しすいはい)」が選ばれました。

■ドバイ万博のVIP記念品に選出された福島県の伝統的工芸品・・・・紫翠盃とは
 会津若松市の三義漆器店、いわき市の小松技術史事務所、埼玉県東松山市の金型製造会社ペッカー精工の二本松営業所が開発製造した、伝統的でありながら新しい盃(さかずき)です。でんぷん・サトウキビ・乳酸菌を原材料とした生分解性プラスチック(PLA樹脂=ポリ乳酸樹脂)を素材に使用しており、土やコンポスト、海中においても微生物の酵素の働きによって水と二酸化炭素に生分解される、環境にやさしい製品です。職人による430年を超える歴史ある会津伝統産業の会津塗が施されており、プラスチックの透明感を活かした個性豊かな図柄やカラーリングは紫翠盃ならではです。
◎紫翠盃(https://www.tif.ne.jp/hontabi/autumn/info.html?info=20

※生分解性プラスチックとは
 使用中は通常(石油由来)のプラスチックと同じ機能を持ち、使用後には単にプラスチックがバラバラ(マイクロプラスチック)になるのではなく、微生物の酵素の働きによって分子レベルまで分解し、最終的には二酸化炭素と水となって自然に還る性質をもったプラスチックのことを言います。ごみとして焼却処理する必要が無く、意図せず環境中に排出されても自然に分解されるため、廃棄物や海洋プラスチックごみの削減に貢献できる素材として注目されています。

■伝統的工芸品 蒔絵体験について
 国指定伝統的工芸品である会津塗が本格的につくられるようになったのは、蒲生氏郷公が会津へ入った1590年頃のことです。木地を挽く木地師、箱を作る惣輪師、漆を塗る塗師、加飾する蒔絵師など、漆器は多くの職人で構成する分業制によりひとつの商品が出来上がります。
 今回ご紹介する体験は、蒔絵師が行う「消金蒔絵」です。江戸時代に生まれた会津塗を代表する技法で、たっぷりと漆を含ませた筆で絵を描き、乾燥の具合を見てその上に金粉の最も細かくなった消粉を真綿で蒔(ま)きつけていきます。体験では、かぶれの心配がない合成漆を使用しますので、どなたでも安心して体験できます。

【蒔絵体験のできる施設】
※事前に各施設へコロナ過での運営状況のご確認をお願い致します。
◎会津若松市 漆器工房 鈴武(https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=19
◎会津若松市 鈴善漆器店(https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=356
◎喜多方市 木之本漆器店(https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=137
◎北塩原村 漆芸工房角田(https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=595

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