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2022.02.22(火) 16:13 その他【県北エリア】注目の教育旅行プログラムについてご紹介

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 福島県の県北に位置する福島市・二本松市・伊達市・相馬市の4市では「ふくしま観光圏」として広域連携し、教育旅行受入体制の強化に取り組んでいます。
 今回、ふくしま観光圏の教育旅行ガイドブックが完成しましたので、掲載プログラムの中から「イノベーション・環境学習」についてご紹介します。


■「ふくしま観光圏」で学べる3つのイノベーション・環境学習プログラム
 
①獣害を資源に活用。猪革ワークショップ体験(伊達市)

 野菜や果樹など農業の盛んな伊達市では、イノシシによる農産物被害が増加し、市内で年間約2,000頭が害獣として駆除されています。食肉として活用を検討していましたが、原子力災害による放射線の影響で食用にすることができなくなり、駆除したイノシシの活用が課題となっていました。伊達市農林業振興公社では課題解決のため、イノシシの皮を加工して革にし、バッグやキーホルダーなどの革製品を作ることでイノシシを有効活用して地域振興に取り組んでいます。
 このような地域の課題や命の大切さを、猪革ワークショップを通して学ぶことができます。


②地域課題とまちづくりを考える。土湯温泉バイナリー発電(福島市)

 福島市西部にある土湯温泉は福島駅から約30分と、気軽に行くことのできる自然あふれる温泉街です。宿泊だけでなく、こけしの絵付けや女沼(めぬま)でのSUP、カヤック等を体験することもでき、観光客に人気の温泉街です。
 そんな土湯温泉ですが、東日本大震災では建物への被害や3日間の停電により不便な生活を強いられました。その経験から温泉蒸気と温泉熱水を利用した「バイナリー発電」を開始しました。「バイナリー発電」は発電システムとしてだけでなく、雇用を生み出すこと、売電による収益を上げることも目的にしています。土湯温泉は一貫してまちづくりを考え、地元土湯温泉町へ還元する事業を推進しています。
 また、発電所から排出する温泉水と冷却水を有効利用しエビの養殖事業を行い、エビの釣り堀体験ができるカフェもオープンしました。ここでも雇用を生み出し、さらには観光客のキャッシュポイントとして機能もしています。バイナリー発電所の見学や土湯温泉の散策を通して、まちづくりについて考えることができます。


③学生同士の交流で地域を見直す。Future Lab-フューチャーラボ-(福島市)

 福島市内の中高生が主体となり、地域の課題(震災復興・環境問題・少子高齢化・街なかの賑わい創出等)を考え、その解決法を検討、実施している組織です。県外から福島市へ来る学校の皆さんと一緒に、事前学習から現地、事後学習まで地域課題に対する解決法を考えることができます。
 事前学習では、設定した課題に対し、Future Labメンバーとオンラインで意見・情報交換を行い、現地学習では街歩きをした後、メンバーと一緒にグループワークやディスカッションなどを行います。事後学習では、県外の学校の皆さんが自分たちの地域課題を見直し、解決法を考えます。内容はご要望により様々なアレンジが可能です。
 福島市の中高生と一緒に、自分たちの住む地域を見直してみてはいかがでしょうか。


 ご紹介したプログラムは「ふくしま観光圏 教育旅行ガイドブック」に掲載されているものの一部です。この他にも防災学習や自然学習など様々なテーマのプログラムを掲載していますので、ぜひガイドブックをご覧いただき、県北エリアでの教育旅行をご検討してみてはいかがでしょうか。

【お問合せ・資料請求先】
福島市観光交流推進室
< ふくしま観光圏(福島市相馬市二本松市伊達市観光圏協議会事務局)>
TEL:024-525-3722

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