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2022.07.01(金) 13:02 取材記事(教育旅行)気仙沼市立鹿折小学校が探究旅行で「スローフード交流会」を開催しました

山際シェフからレシピの説明 

新型コロナ感染症防止のため黙食

アイデアがいっぱい詰まったお弁当

食べ終わった後は、各自で片付け

 地域の自然と文化を守りながら、食をいかした魅力あるまちづくりを進めている気仙沼市。3日間の日程で来県した同市の鹿折(ししおり)小学校6年生39名は、最終日、気仙沼と福島・会津若松の地産食材を使用したオリジナルレシピ作りを通して、お互いの地域の良さや食文化を探究する「スローフード交流会」を猪苗代町にあるヴィライナワシロで行いました。
 今回、鹿折小学校の皆さんが考えたレシピをもとに料理をしたのは、福島県各地の特産品を使った食を提供している、(株)山際食彩工房(会津若松市)の山際博美シェフです。児童の皆さんのアイデアがたくさん詰まったレシピに、山際シェフのプロならではの視点とアレンジが加わり、オリジナルのお弁当が完成しました。
 全員でおいしくいただいた後の閉会式では、児童代表から山際シェフに「気仙沼と会津の食文化の違いや良さがわかった。これからもフードロスを減らしていきたい」と感謝の言葉と記念品が贈呈されました。

[児童のコメント①]
「鯖だけでなく、じゃがいもや玉ねぎ、チーズが入っていた鯖チー春巻きが食感もよくておいしかった。今日、みんなで協力して考えたレシピがお弁当になって、一緒に食べることができて大満足。レシピを通して、これからもたくさんの人に気仙沼の食べ物のおいしいところや、まちの良いところを紹介していきたいと思う。」
(村上 慶さん)

[児童のコメント②]
「自分が考えたカツオの料理もおいしかったが、それ以上に気仙沼の帆立に醤油バターの味がしっかりしみこんだレシピが気に入った。会津に来たら食べたいと思っていた、川えびのかき揚げの天ぷらが入っていてうれしかった。気仙沼のえびと違って、小さくて殻まで丸ごと食べられるので、無駄がなくいいなと思った。」
(尾形 碧乃さん)

[先生のコメント]
「本校では、4年生で川、5年生で海の学習をします。6年生は持続可能なまちづくりをテーマに学んでおり、今回の探究旅行はいわば集大成となります。4月から子どもたちは気仙沼と会津若松の地産食材の魅力と特色を調べ、オリジナルレシピを考えてきました。食は、産業、自然、生産者など、さまざまな結びつきがあり、まちづくりにつながっています。振り返り学習では、“食”をテーマにして、気仙沼のために自分たちができることをみんなで考えていきたいと思います。」
(菅野 恒成先生)

[山際博美シェフのコメント]
「皆さんが考えたレシピはアイデアがとてもすばらしく、どれにしようか大変迷いましたが、お弁当にした際、冷めてもおいしいレシピを選びました。3日前に、気仙沼から魚介類が届きましたが、鮮度が抜群で驚きました。福島県の食材は、伝統野菜の会津余蒔(あいづよまき)キュウリや、鮫川村の農家さんから、コロナの影響で消費できないと相談があった梅干し、生産者の顔が見える麓山高原豚などを使いました。皆さんと意見交換をしながらレシピ作りに関わることができてとてもうれしかったです。」

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