> ニュース&トピックス > 2022.08.18(木) 13:30 <今年10月から>鶴ヶ城天守閣 長寿命化工事のお知らせ
南東より撮影。手前は走り長屋
北西より撮影。右(西)側が足場に覆われる予定
北東より撮影。変わりなく見ることができる
会津若松市の班別自主研修
福島県会津若松市のシンボル・鶴ヶ城天守閣は、令和4年10月1日から令和5年3月末までの期間、今後も安全にご見学いただくため長寿命化工事を行うこととなりました。令和5年4月上旬にリニューアルオープンを予定しています。
工事に伴い、天守閣への入場は休止となりますが、付属施設の走り長屋(ミュージアムショップ)・鉄門[くろがねもん]・南走り長屋・干飯櫓[ほしいやぐら]への入場は可能です。
また、東側の本丸からは通常通り天守閣を背景にした集合写真の撮影が可能です。
さらに、工事期間中は鉄門・南走り長屋・干飯櫓において、新企画「光のアートプロジェクト」を実施予定です。普段とはまた違った鶴ヶ城跡を楽しむことができますので、ぜひお越しください。
◎鶴ヶ城公式サイト 工事お知らせ記事
https://www.tsurugajo.com/2022/08/01/22013/ 
■現在の鶴ヶ城になるまで
鶴ヶ城は現在に至るまで630年以上の歴史があります。
1384年に葦名直盛が鶴ヶ城の前身となる館・東黒川館を築き、当時は黒川城と呼ばれていました。
1590年に織田信長が認めた名将・蒲生氏郷が領主となり初めて石垣や濠を備えた本格的な近世城郭を築いて城下を整備し、天守閣を1593年に完成させ鶴ヶ城と命名しました。
その後1611年に会津盆地を震源とした大地震が発生し、石垣の崩壊や天守閣が傾くなどの大きな被害を受けると、1627年に城主となった加藤嘉明と子の明成が被害を受けた城を大規模改修し、強固な守りを誇る現在の鶴ヶ城と同じ姿となりました。
そして1868年1月に戊辰戦争が開戦。8月には戦場が会津に移り、大量の砲弾を受けながら一か月もの籠城戦を経て降伏開城した鶴ヶ城は、1874年には石垣を残して建物部分がすべて取り壊されました。
1965年、取り壊し前の古写真を基に天守閣が外観修復され、2004年に干飯櫓・南走り長屋の復元、2011年には幕末当時と同じ赤瓦にふき替えられ、現在の鶴ヶ城の姿となりました。
■幕末に焦点を当てた歴史学習と鶴ヶ城発着の班別自主研修
国内を二分し、歴史の転換点となった戊辰戦争。会津は重要な局面となった「会津戦争」の戦場となり、江戸から明治への変遷に重要な役割を果たした地域です。少年藩士白虎隊の悲劇に象徴されるよう、「賊軍」と呼ばれてもなお、武士としての「正義」を守り、挑んだ会津藩の精神からは未来に向けて必要な視点や現代を生きる私たちが考え続けていくべき視点を学ぶことができます。「会津藩の精神から、何を感じ、自分たちはどう生きてきたいのか」。そうした問いかけから、未来に向けた大きな気づきを得ることができます。
また、城下町として発展してきた会津若松市は、鶴ヶ城を中心に班別自主研修に最適です。コンパクトな街並みには、先人が築いた歴史と伝統が詰まっており、主要施設をめぐる市内循環バスで効率的に見学できます。市民ぐるみで教育旅行のサポートを行っており、小学生グループが歩いても安心・安全な受入体制を整えています。
◎鶴ヶ城のボランティアガイド
https://www.tif.ne.jp/kyoiku/program/disp.html?id=153 
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