浅草岳は、福島・新潟県境に連なる雪深い山である。雪に刻まれた深い谷と大きな岩壁に囲まれた男性的な側面を持つと共に、山頂付近の広大な湿原と山麓に広がるブナ原生林の優しい側面と対照的な魅力を持つ山である。福島県側のいずれのコースも行動時間も長く、体力が要求される上級向けのコースである。
浅草岳山頂
国道252号線田子倉登山口から歩き始め、沢を離れてブナ林を登るようになる。やがてブナ林の中の急坂が始まる。この急坂は頂上まで続くので、ゆっくりと覚悟して登ろう。林を抜けると岩稜の尾根に出て、展望が開ける。剣ヶ峰では、正面に浅草岳が高く、鬼ヶ面山の荒々しい岩壁が迫る。長い登りの後に、待望の山頂へと到着する。一等三角点の山頂からは360度の大展望を楽しめる。下りは、平石山を経て入叶津、岩稜の鬼ヶ面山を経て六十里峠への2コースを選択できる。
登山口 - [20分] - 幽ノ倉沢 - [20分]- 水場 - [1時間20分] - 剣ヶ峰 - [1時間20分] - 浅草岳 - [1時間10分] - 剣ヶ峰 - [1時間10分] ‐ 水場 - [15分] - 幽ノ倉沢 - [15分] - 登山口
JR只見線 只見駅 - タクシー
温泉
赤褐色の湯がいかにも効能がありそうな、深沢温泉の日帰り温泉施設。鉄分と塩分を多く含むナトリウム塩化物硫酸塩温泉の源泉かけ流し。休憩ができる42畳の大広間と手打ちそばやラーメンなどを食べられる食堂がある。予約すればそば打ち体験も可。
観光スポット
尾瀬から流れる只見川をせきとめたダム湖の田子倉湖。国内3位の貯水量を誇り、田子倉ダムは水力発電所として日本最大級の出力を誇る。湖のほとりに建ち、大きな湖を一望できるのが田子倉レイクビュー。土産物店やレストラン、遊覧船乗り場がある。
観光スポット
要害山の中腹にある三石神社。鳥居から参道を20分ほど登ると本殿と一体となった巨大な奇岩がお目見えする。この岩には無数の小さな穴があり、5円玉をこよりに結んで穴に通すことができれば良縁が結ばれるといわれている。
グルメ
昭和30年代、田子倉ダム建設の従事者に味付マトン(羊肉)が好まれていたため、只見町では今でも焼肉といえば味付マトンが常識。近年、これをキャベツと一緒にピタパンにはさんだ「味付マトンケバブ」がご当地グルメとして人気。町内に専門店がある。1個400円。