INTERVIEW インタビュー

特別インタビュー

福島県旅館ホテル生活衛生同業組合
企画戦略委員長
渡邉 和裕さん

ふくしまの旅に“発酵”という
新たな楽しみ方を

福島県は、全国新酒鑑評会での金賞受賞数8回連続日本一や、昨年は全国醤油品評会の入賞数も日本一に輝くなど、“発酵”と縁の深い土地です。各地域で脈々と受け継がれた発酵食品の数々は、ふくしまの食文化そのもの。「発酵ツーリズム」では、福島の知られざる発酵の力に焦点を当て、旅をしながら健康のためになれるような魅力的なコンテンツを発信していきます。

たとえば温泉に行くとしましょう。効能豊かな温泉に入ったあとは酒粕や麹を使ったアメニティで美容効果を高め、発酵食品をふんだんに使った食事をいただくようなプランはいかがですか?

滞在中は酒蔵やワイナリーをめぐり、おいしいお酒との出会いも楽しめます。また、発酵ランチが食べられるカフェに出かけたり、酒蔵とお菓子屋さんがコラボしたスイーツをおみやげに選んでみるのもいいかもしれません。さらには発酵食品作りが実際に体験できるワークショップなども開催している所もあります。

これまでの日本人の旅行といえば、有名な観光地に行き、夜は宴会というのが一般的でした。しかし遡ると、湯治といって温泉地に長く滞在し、その土地の風土を感じながらゆったり過ごす旅も確かに存在していたのです。コロナ禍で大勢でワイワイ楽しむ旅は難しくなってしまいましたが、だからこそ昔に立ち還り、かつての湯治のような旅を復活させていく必要があると感じています。

長く受けつがれてきた伝統に新しい価値をプラスすること。
また、今ではあまり見かけなくなくなった文化にもう一度目を向け、暮らしに取り入れていくこと。
発酵をテーマに旅に出てみると、そんな気づきにたくさん出会えることでしょう。

ふくしまの旅に“発酵”という新たな楽しみ方を。
みなさまのお越しをお待ちしています。