> メールマガジン一覧 > 福島県教育旅行メールマガジン 2014年11月発行 vol.127
【1】「平成26年度福島県合宿誘致・交流促進事業」により来県いた
だいた団体の活動の様子(動画)
福島県では東日本大震災及び原発事故による風評被害払拭、交流人口
拡大及び本県の合宿環境PRを図るため、県内施設を利用して合宿を行
う県外の団体に「福島県合宿誘致・交流促進事業」による助成金を交付
しています。
各団体には、本県での合宿中の様子などを撮影した短い動画を制作し
ていただきましたので、その一部をご紹介いたします。動画は次のUR
Lからご覧いただけます。
○福島県教育旅行ホームページ(合宿動画)
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=283
【2】長野県立更級農業高校が川内村といわき市で修学旅行を実施!
長野県立更級農業高校の2年生145名が、平成26年9月24日か
ら26日までの2泊3日の日程で修学旅行のため川内村といわき市を訪
れました。
同校はこれまで沖縄県で修学旅行を実施していましたが、被災地の復
興を肌で感じ、そこに暮らす人々から学びたいという思いから、本県な
ど東日本大震災の被災地を訪れることにしたということです。
川内村に修学旅行生が訪れるのは震災後同校が初めてで、生徒たちか
ら昨年の文化祭で川内村の野菜を販売したときの売上金が義捐金として
遠藤雄幸村長に手渡されました。
取材に伺った25日は、生徒たちは遠藤村長や地元の農家の方からの
震災当時の状況や復興に向けての取組などの講話に熱心に耳を傾けてい
ました。その後、地元の水田やレタス等の完全人工光型水耕栽培工場
「KiMiDoRi」を訪れ、放射線の検査や最新式の栽培方法につい
て説明を受けました。
修学旅行実行委員長の荒井葵久恵(きくえ)さんは、「事前に調べたこ
とだけではなく、川内村に来て初めて分かったことがあった。学んだこ
とを帰ってからしっかりと伝えたい」と真剣な表情で語ってくれました。
修学旅行副実行委員長の酒井芽美(めいみ)さんは「被災地の状況を
知らない人たちに正しく情報を発信していかなければならない。事前学
習で震災について勉強してきたが、被災地の復興の姿を実際に自分の目
で確かめて学びたい」と話していました。
翌26日は、生徒たちはいわき市を訪れ環境水族館「アクアマリンふ
くしま」や「いわき・ら・ら・ミュウ」を訪れました。
○福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=274
【3】千葉県松戸市立六実中学校が南会津町などで林間学校を実施!
平成26年9月11日から13日までの2泊3日の日程で、千葉県松
戸市立六実中学校の2年生173名が南会津町といわき市で林間学校を
実施しました。
今回の林間学校では、震災・防災学習も取り入れられ、取材に伺った
11日は、生徒たちは南会津町内の消防団等の協力の下、ポンプ車の放
水や救命救急体験を行いました。火災発生時の初期消火法や災害時のけ
が人の応急手当などについて体験や説明を通して学びました。南会津地
方広域消防本部・消防署員からの「災害時は身近な物を利用してけがの
対応をするなど、困っている人に勇気をもって手を差し伸べてください」
という言葉に、生徒たちは元気な声で返事していました。その後、災害
時を想定し、空き缶を使った飯ごう炊さんやテントの設営などを協力し
て行いました。
生徒たちに感想を伺ったところ、三澤恭司さんは「テント作りは難しか
ったが、仲間と協力して組み立てることができた。今後もクラスの皆と協
力しあっていきたい」と話してくれました。尾崎円香さんは「防災訓練を
通して、消防団員の方が町を救うために日々努力をしているのを実感した。
自分もボランティアなどに参加していきたい」と、体験を通して芽生えた
助け合いの気持ちを語ってくれました。
一行は、翌日から自然体験学習を行い、最終日はいわき市で震災学習を
しました。
○福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=277
【4】台湾の国立暨南国際大学附属高級中学(台湾の高校生)がいわき市
などで修学旅行を実施!
平成26年10月19日から20日の1泊2日の日程で、台湾の国立暨
南(きなん)国際大学附属高級中学の生徒36名が修学旅行で、いわき市
と会津若松市を訪れました。台湾の高校生が修学旅行でいわき市を訪れる
のは震災後初めて。
19日の夕方、スパリゾートハワイアンズに到着した生徒たちは、職員
や県観光マスコットキャラクターの「八重たん」が歓迎する中、記念撮影
をするなど大変喜んだ様子でした。
地元の食材をふんだんに使った夕食をお腹一杯食べた生徒たちは、その
後フラガールとファイヤーナイフダンサーによるグランドポリネシアン
ショーを鑑賞し大いに楽しんでいました。
高級中学の黄さん(2年生)は「過去に一度、日本に来たことがあるが、
福島県に来たのは初めて。日本の歴史的な建物などに興味があり、これか
らの見学や体験が楽しみ」と笑顔で話していました。
翌日20日は、会津若松市の日新館を訪ね茶道も体験し、その後、宮城
県や山形県などを訪問しました。
○福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=284
【5】熊本県水俣市の中学生が福島県内の中学生と交流!
熊本県水俣市の中学校4校の1、2年生24名が、平成26年10月3
1日から11月3日までの3泊4日の日程で福島市、いわき市及び広野町
を訪れ、福島県内の中学生38名と交流をしました。
この事業は、本県の原発事故と熊本県の水俣病によって生じた風評被害
や諸問題について理解を深め、復興を担う人材を育成することが目的とな
っています。福島県PTA連合会と、水俣市PTA連絡協議会の主催で昨
年から実施されており、今年は両県の中学生が参加しました。
取材に伺った11月1日は、福島市にある福島県青少年会館で水俣病の
語り部杉本肇さんからの環境破壊と風評被害の話や、福島第一中学校の菅
野泰英教諭から放射線についての話を聴いた後、復興に向けた取組みにつ
いてグループ討議を行いました。
その後、一行は福島市放射線モニタリングセンターを訪れ、福島市内の
農産物の検査体制などを学んだほか、自然界の放射線を見る実験を行いま
した。
水俣第二中学校の池田憲亮さん(1年生)は「福島の現状について知り
たいことがたくさんあるのでしっかり学びたい。福島県の方には水俣病の
教訓を生かして完全な復興に向けて頑張ってほしい」と語っていました。
緑東中学校の中山明香里さん(2年生)は「食の安全に対する厳しい検
査体制や、たくさんの検査機器を見ることができ、福島の農産物は安全だ
と感じた。福島の人々に水俣のことを知ってもらい、共に支え合っていき
たい」と真剣な表情で話していました。
翌2日は、生徒たちはいわき市の環境水族館「アクアマリンふくしま」、
「いわき・ら・ら・ミュウ」や広野町の「Jヴィレッジ」を訪れ復興の状
況などを学び、宿舎で行われたお別れ会では仲間との最後の夜を楽しみま
した。
○福島県教育旅行ホームページ
http://www.tif.ne.jp/kyoiku/info/disp.html?id=286
【6】二本松市和紙伝承館で和紙すき体験をしてみませんか。
二本松市上川崎地区は千年以上の歴史を持つ「上川崎和紙」の産地であ
り、この地で作られた和紙は高級紙の代表として紫式部や清少納言も愛用
したと言われています。
市内の「道の駅安達」にある「二本松市和紙伝承館」では、伝統ある
「上川崎和紙」を後世に伝えるために、原料の栽培から和紙の生産、販売ま
でを行っています。館内では職人が手すき和紙製作を行っており、原料の加
工工程や昔ながらの紙すき技法を間近で見学できます。また、紙すき体験や
和紙による工芸品作りも可能で、世界にひとつだけのオリジナルはがきやう
ちわを作ることができます。
日本文化の象徴であり素朴な質感とあたたかさを持つ和紙。古来より日本
各地で脈々と受け継がれている手すき和紙の技術が、11月下旬にユネスコ
の無形文化遺産に登録される予定となっています。和紙の里と称される二本
松市で、世界に誇れる手すき和紙の文化を学び、和の心に触れてみませんか?
○二本松市和紙伝承館ホームページ
http://www.michinoeki-adachi.jp/washi/
【7】お座トロ展望列車「会津浪漫号」に乗って奥会津を巡る旅に出かけて
みませんか。
お座トロ展望列車「会津浪漫号」は、JR磐越西線会津若松駅から会津鉄
道会津線会津田島駅までを各駅停車で走るイベント列車です。列車は3両で
編成されており、畳敷きの「お座敷車」で、窓ガラスが無く風や森林の香り
を直接肌で感じることのできる「トロッコ車」です。3両編成で列車には展
望スペースが設けられた「展望車」も連なり、それぞれの座席で違った雰囲
気を味わえます。
走行中には、奥会津の絶景を望めることのできる橋梁では一時停止や徐行
運転するサービスを実施しており、他にもトンネル内の壁面にアニメーショ
ンを映し出す日本初の「トンネルシアター」を上映するなど、目的地にたど
り着くまで楽しいひと時を過ごすことができます。
「塔のへつり」や「大内宿」、「湯野上温泉」などの名所があり、奥会津の
原風景と観光地を巡ることができる魅力的な列車です。
お座トロ展望列車は週末を中心に運行されていますが、季節によって運行
日や車両数、仕様が異なります。また貸切運行も可能ですので、詳しくはホ
ームページをご覧ください。
○会津鉄道株式会社ホームページ
http://www.aizutetsudo.jp/
【8】被災文化財復興展「救出された双葉郡の文化財3」開催中!
白河市にある「福島県文化財センター白河館まほろん」では、東日本大
震災で被災し、原発事故の影響により警戒区域に取り残された双葉町・大
熊町・富岡町の各資料館から、文化財レスキューにより救出された双葉ダル
マ、縄文土器、算額などの貴重な資料を展示しています。
展示期間は平成27年1月12日までで、12月13日には展示解説会
が開催されます。
震災を乗り越え、世代を超えて受け継がれてきた3町の歴史と伝統をこ
の機会に学んでみてはいかがですか。
○福島県文化財センター白河館まほろん
http://www.mahoron.fks.ed.jp/